土が蘇る、人類の希望が蘇る
話題のリジェネラティブ・ムービー
ついに日本上陸
\NEWS/ 今後、日本でのリジェネラティブに関する教育や大地再生の実験を広く伝えていく「大地×暮らし研究所」にて、「君の根は。」自主上映会のやりとりを担当することになりました。引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
>> 大地×暮らし研究所ウェブサイト
「リジェネラティブ(大地再生)」という世界観と出会い、農業・漁業・牧畜を、そして生き方そのものを転換した人びとに迫るドキュメンタリー映画、『君の根は。大地再生にいどむ人びと』の日本語版が2022年秋に完成、 各地での上映会が始まりました。
誰でも自主上映会を企画して、この希望のメッセージを広めることができます。ぜひこの映画をきっかけに大地再生ムーブメントにご参加ください。
日本語版制作上映チーム レイモンド・エップ、荒谷明子、辻信一
7月5日発売の『季刊 地域』(農文協)54号にて映画「君の根は。」を紹介いただきました。
2023年6月11日に開催された「ローカリゼーションデイ日本2023」にて分科会を企画しました。メノビレッジ長沼(北海道夕張郡)、ノースプレインファーム(北海道興部町)、竹田かたつむり農園(長崎県島原市・雲仙市)より暮らしの営みを伺うなかで「リジェネラティブ(大地再生)×ローカル」について考えました。
2022年8月撮影。メノビレッジ長沼にてレイモンド・エップさんと荒谷明子さんに「メノビレッジ長沼での大地再生農業」についてお話を伺いました!(32分)
4月5日発売の、『現代農業』5月号はカバークロップ特集。メノビレッジ長沼のレイモンド・エップさんの不耕起ドリルや実践の様子もカラーで記事で取り上げられています。
>>現代農業5月号目次を読む
1月24日、朝日新聞夕刊に、石井徹記者による大地再生の実践例としてメノビレッジ長沼のレイモンド・エップさんが取り上げられました!
>>デジタル版で読む(有料記事)
12月6日、greenzにて映画「君の根は。大地再生にいどむ人びと」を取り上げていただきました!
>>地球の未来を救う答えは足もとに。リジェネラティブ」という希望を提示する、草の根上映スタイルの映画『君の根は。』 記事を読む
10月20日、朝日新聞夕刊にて映画「君の根は。大地再生にいどむ人びと」が紹介されました!
>>朝日新聞デジタル版へ(有料)
パメラ・タナー・ボル監督
気候危機という恐ろしい問題に、もし解決策があるとしたらどうでしょう? 今すぐ身近にあり、誰にでも使える解決策、すでに実証済みで、悪い副作用や不測の事態を招かない解決策が…。その解決策は、私たちの足のすぐ下、土の中にあったのです。
『君の根は。』監督 パメラ・タナー・ボル
>>メッセージ全文を読む
監督からのメッセージ
映画『君の根は。』に寄せて
これは単に農民の運動ではない。地方に住む人も、都会に住む人も、山に住む人も海辺に住む人も、誰もがみな、人間観、自然観、世界観の転換を迫られている。あなた自身が当事者なのだ。
辻 信一(環境アクティビスト、文化人類学者)
>>メッセージ全文を読む
ぼく、そしてみなさんという個体の中の37兆といわれる細胞たちが、ものすごい勢いで刻々と生まれ変わっている。でも個体としてのみなさんは今日も明日も変わらない。これが持続可能ということ。
映画の中でジュディス・シュワルツは「問題なのは“世界をどう見るか”」だと言います。ぼくもここに希望があると思います。そして、その答えはぼくたちのすぐ足元、土にあるんです。
推薦メッセージ
この映画の指し示す方向に、有機農家の一人として大変勇気づけられました。多くの人が、そこにひとつの明るいイメージを持たれることと思います。
白取克之(岩木山麓しらとり農場)
小さなフンコロガシから大海原の昆布まで、生命が織りなすドラマチックでダイナミックな営みのなかに、ヒトの根源的な存在意義の秘密が隠されています。自然は私たちが本来の役割へと回帰することを待っているのだ。
玉城聡将(農家と手づくり醤油「農と蔵たなどぅい」)
リジェネラティヴな農業を通して取り戻す生命とエレメンツの調和が、いかに人間社会を精神的・肉体的・経済的に健やかにしてくれるか目の当たりにする映像。子どもからおばあちゃんまで色んな仲間たちと何度も観たいです。
NOMA(モデル/エコロジスト)
私たちは大地の上に立っている。当たり前のようであるが、そのことの奇跡を心から理解しているだろうか。大地が疲れれば、海も枯れる。私たちの微笑みも消える。大地がよみがえれば、私たちは百年後も千年後も本当の豊かさを問う生き方ができる。
なんという映画だろう。大地の可能性とともに、あるべき人間の未来を提示してくれている。
ドリアン助川(作家)
この映画を見ると、よくわかる。何故、タネを、水を、遺伝子を、独占させてはいけないか。大いなるものとの調和を取り戻した人々の、穏やかな笑顔がくれる希望のメッセージを、一人でも多くの人に受け取って欲しい。
堤 未果(国際ジャーナリスト)
私も農業を始めて17年。土からのそしてそこに暮らす虫や木々、草花の声が何となくわかるようになってきました。気候危機や戦争の中であっても未来は絶望ではなく希望に満ちています。そんな勇気をもらえる映画です。
Yae(半農半歌手)
これは「新しい」グリーンビジネスの映画ではない。「最も古く最も新しい」大地の映画だ。そしてあなたの「健康」についての映画なんです。さあ、パンデミックの後は、「希望」を観よう。
オオタヴィン(ドキュメンタリー監督)
この40年、有機農業や森林農業の普及に取り組んできたが、改めて「大地」を「土」を再生することの重要性を再認識できた。大地再生農業を日本に広めるために「私に何ができるだろうか」と考え始めている。
中村隆市(ウインドファーム代表)
未来を探している人、必見です。大地再生にこそ、今突き当たっている地球の温暖化、気候変動への解決策があると。そのためには農業を変えなくてはならない!強烈なメッセージです。
加藤登紀子(歌手)
この無限の生き物たちの万物の営みの中で、人間がどこでどういう面白い役割が担えるか…。ぼくもこの映画を足場にやりたいことがいっぱい見えてきた!
アーサー・ビナード(詩人・アクティビスト)
生態系のなかで、私たち人間はどんな風に大地と関わっていくことができるのか。そのことを考えるヒントと、手足を動かして実践していきたくなるエネルギーを受け取りました!
鎌田安里紗(エシカルファッションプランナー)
カバークロップ植物それ自身の力で大地も海も蘇る。特に畜産の在り方こそが大地再生に役立つ。危機にある時代の転換を自然との共生によって創造する人たちの姿に、未来への希望が見えてくる。
山本伸司(パルシステム生協連合会顧問)
日本でも私が子供のころまで農薬も化学肥料もなく、水田でウンカ(害虫)が発生したら一升瓶に菜種油を入れて、それを田んぼにまき、竹ぼうきで虫を払って落としたものです。
山田正彦(弁護士・元農林水産大臣)
人間はこの地球の、他の生き物の雇用主ではない。足元から、「ともに生きる」を感じ、「ともに生きる」を取り戻したい、と鼓舞された。命を感じる感性を取り戻し、生きている実感を取り戻す仕事をしよう!
古村伸宏(日本労働者協同組合連合会理事長)
農業や畜産は温暖化問題の元凶の1つと考えられてきました。でもそれが土中に炭素を戻す役割を果たせるようにすれば、温暖化問題の解決策になる!私たちも熱海で試行錯誤しているブルーカーボンの可能性と魅力も。
枝廣淳子(未来創造部代表)
大地再生農業の全体像をつかめる貴重な映画。土が生き返り、地域を守る水が生命を包み込む、そのイメージを見事に表現。資本主義的な先進国目線が気に掛かるが、この実践はそれに留まらない新たな世界を作るだろう。日本でもぜひ!!
印鑰智哉(OKシードプロジェクト事務局長)
上映者募集
土壌を修復する農業や牧畜についての事例を学ぶ教材として、「リジェネラティブ(大地再生)」という世界観についての対話の場として、地域の仲間と上映会を企画してみませんか。カフェや公民館、集会室など、プロジェクターとスクリーンがあればどこでも「小さな映画館」になります。
上映料は「参加人数×500円(税込)」。運動のツールとしてぜひご活用ください。
>>各地の上映情報をみる
原題:「To Which We Belong」(2021年、アメリカ、89分、英語)
監督:パメラ・タナー・ボル、リンゼー・リチャードソン
編集:ナンシー・C.ケネディ
プロデューサー:ポーラ・カーク
撮影:ジェリー・ライシアス
音声:マイケル・ジョーンズ
制作:Mystic Artists Film Productions
配給:Passion River Films
日本語字幕:辻 信一
日本語版制作:メノビレッジ長沼+ナマケモノ倶楽部
登場人物
今、農家や酪農家の運動が起きています。自然に寄り添い、土壌を回復し、生態系のサイクルにバランスを取り戻す。解決策は私たちの足元にあるのです。
ジュディス・シュワルツ(『牛は地球を救う』著者)
リジェネラティブとは、物ごとの土台を問うことです。植物の根なら土という土台を育てること。家族の場合には…それを支える調和を育むこと。
シンシア(アメリカ、ジェームズ牧場)
そろそろ水や土壌のことを理解すべき時です。自然を助ければ、自然が私たちを助ける。私たちが牛を狭いところに集めるのは、昔のバイソンの生態に近づけるため。
アレハンドロ・カリージョ(メキシコ、ラス・ダマス牧場)
温室効果ガス排出の最大の原動力、それは水蒸気です。ではどうすれば、水を土壌に戻せるでしょう?炭素を地面に戻せば水もまた土に戻るんです。草原の生態系がまさにそれをしてくれます。
ニコール・マスターズ(土壌研究者)
誰が考えたでしょう?動物たちを草の上で飼育できるなんて。でも、できるんです。炭素を地中に戻したいと思うなら、牛が救世主、いや、草が救世主なのです。
デイブ・ジェームズ(アメリカ、ジェームズ農場)
家畜は乳牛が2頭、そしてヤギと鶏。バナナと野菜を植えている。水を溜めるようになってから、うちの土はとてもよくなったわ。家族にも十分食べさせるものがある。
グレイス・ムヴア(ケニア、小規模農家)
私たちの仕事は、農民たちをサポートして神の創造物たる「土」の再生を促すこと。それは社会の再生にもつながります。
キース・バーンズ(アメリカ、グリーン・カバー・シード社)
大地再生農業のやり方を漁業に適用すれば、昆布や貝の養殖が、牛から排出されるメタンの約60%を吸収してくれる。気候変動の解決策にもなるんです。
ブレン・スミス(アメリカ、NPO「グリーン・ウェーブ」)
土を耕すことをやめる。カバークロップ(被覆作物)などで土の表面を覆う。化学的な肥料と農薬を劇的に減らす。工場式牧畜をやめ、家畜を放牧する。家畜はカバークロップを食べ、排泄物として炭素を土に戻す…。
デヴィッド・ペリー(インディゴ・アグリカルチャー社)
新しい科学的真実が見えてきました。草原の生態系が多くの炭素を土中に戻すこと。炭素固定だけでなく土が癒され、生物多様性が豊かに蘇るということです。
ダニエラ・イバラ=ハウエル(セイボリー研究所)
世界にはおよそ18億ヘクタールの農地がある。その多くを不耕起栽培に切り替え、カバークロップで土を覆い、多様な作物の輪作を行えば、大気の二酸化炭素レベルにいい変化が生まれます。
マイケル・ドゥアン(NGO「ネイチャー・コンサーバンシー」)
マラの遊牧民たちにとって、これは祖父たちの代まで普通だったやり方です。彼らが学んでいるのは単に家畜や牧場や気候変動のことではない。自分の土地の健康をどう取り戻すかです。
ムサ・キセール(マラ・トレーニング・センター)
私たちと消費者は一体で、私たちがつくり彼らが食べるものは全て土が基本です。消費者もこの運動に参加しているんです。
ミーガン・ラナン(バーニー・クリーク牧場)